プレゼンを成功させるためには、プレゼンの「シナリオ」をしっかりと組み立てることが重要。シナリオづくりの前に、下記の5つのステップを明確にしていきましょう。
【プレゼンをつくるための5つのステップ】
◆ステップ1 だれに話す?
プレゼンはオーディエンスがいてこそ成り立ちます。
オーディエンスによってプレゼンの内容は変わってくるので、最初にオーディエンスを明確にすることが必須です。
◆ステップ2 どこへ導く?
オーディエンスの行動・変化を促すのがプレゼンの目的。
プレゼンによってオーディエンスがどんな状態になるのかを決めましょう。
◆ステップ3 なにを話す?
プレゼンには「おもしろみ」が不可欠。
オーディエンスをゴールまで導くための魅力的なストーリーを考えましょう。
◆ステップ4 どう話す?
スライドは「読み物」ではなく、「プレゼンターのスピーチ」と「スライドの表現」が一体化したライブ。
話し方を意識することでプレゼンはより伝わりやすくなります。
◆ステップ5 どう表現する?
スピーチの流れに沿って、パワーポイントのスライド表現を考えます。
フレーズか? 写真か? グラフか? チャート(図式)か?
最適な表現を見極めましょう。
ご覧いただいたように、スライドをつくる前にいくつかの手順を踏むことが、プレゼンの正否を分ける大切なポイントとなります。
まずクリアすべき手順は、プレゼンの「シナリオ」をつくること。
シナリオは主に、「スピーチ原稿」で成り立っています。
つまり、「話し言葉」による原稿です。
プレゼンは読み物ではありません。あくまでも生身の人間が対峙し、肉声で話しかけることによって、プレゼンは初めて相手に届くのです。
その言葉を練り上げてようやく、視覚的な刺激を促すスライド作成に取りかかれます。
プレゼンのシナリオは、まさにプレゼンの本番を具体的にイメージしながら考えればいいでしょう。
オーディエンスはどんな気持ちでいるか?
会場の広さや雰囲気は?
オーディエンスに自分はどう見えるか?
スクリーンはどんな大きさか? etc.
できるだけ具体的にプレゼンの現場をイメージすることで、これからつくるシナリオが生命を宿しはじめます。
シナリオはパワーポイントではなく、Wordやテキストエディタで作成することをお薦めします。
話し言葉を文字に込めて、臨場感のある原稿を書いていきましょう。
多少荒削りでもかまいません。整った言葉よりも、生々しい言葉のほうが、オーディエンスに響くことでしょう。
さて、シナリオの構成に「こうすべきルール」は特にありません。自由な発想から、より印象的で記憶に焼き付くストーリーが生まれることも多々あります。
逆に、あまりロジカルに考えすぎると、さらりと記憶から流れてしまうプレゼンになってしまいます。
が、いきなり「自由に」と言われても、なかなか書き出せないこともあるでしょう。
そんなとき、2つの構成方法を知っていれば考えやすくなるかもしれません。
2つの構成方法――「PREP法」と「SDS法」です。
【PREP法】
Point:結論
Reason:理由
Example:具体例
Point:まとめ
【SDS法】
Summary:全体要約
Details:詳細説明
Summary :まとめ
これらの構成にストーリーをざっくりと当てはめれば、シナリオを書き始めるきっかけにできるでしょう。
そこからは、とにかく熱く! 実際にプレゼンをしているようにシナリオを書いていきましょう。
シナリオを書くことは、プレゼンを疑似体験すること。
オーディエンスをありありと思い浮かべながら、臨場感のあるシナリオを。
このシナリオライティングは、実際のプレゼンよりもわくわくどきどきしたりします^^