「グラフ」は、データを“視覚的”に見せられる素晴らしいツールです。
本来は、推移や差異、割合などをビジュアルでわかりやすく表現するためのものですが、グラフが当たり前のツールになってしまった現代、
「とりあえずグラフ貼っとけ!」
みたいな状態になっていることも否めません。
が、しかし! プレゼンではやはりその本来的な意味を忘れず、効果的な「ビジュアル」として活用したいものです。
てことで今回は、グラフを扱うときに心がけておきたいポイントをご紹介します。
■いろんな色を使わない!
《Before》
棒の色がすべて異なっている棒グラフ。
よく見かけますよね。
が、グラフをカラフルにすることに意味はありません。
そもそも「着色する」という行為自体にも意図があるわけです。それがグラフ表現の意図と合致していればいいのですが、そこまで設計せずに多色グラフにしちゃうと、ただ意味のわからないノイズになってしまいます。
グラフはできるだけ色数を減らし、シンプルにつくることを心がけましょう。
《After①》
After①のグラフは、棒の色をすべて「白」に統一しました。
グラフは色で分けるのではなく、「いかに変化が見やすいか」を考慮してつくることが大切。
色という“ノイズ”を取り除くことによって、本質的なことを伝えやすくできます。
■どこがポイント?
《After②》
After①をさらにブラッシュアップしたのがAfter②。
注目してもらいたいポイントを目立たせたものです。
グラフに限らず、「ポイントを目立たせる」ための手法は、大きく分けて2つあります。
一つは「強調」。
これは、ポイント部分を赤枠で囲んだり、アニメーション効果で色を変化させたりする方法です。
もう一つは、「抑制」。
つまり、「ポイント以外を目立たなくする」という方法です。
After②では、目立たせたい部分以外のトーンを抑えてあります。
「ポイント以外を目立たせない」ことで強調効果を得る、という手法。
グラフ以外でも応用できる手法なので、ぜひ試してくださいね^^