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執筆者の写真河合浩之

新刊!『そのまま使える! PowerPoint 企画書テンプレ素材集 〆(しめ)』

更新日:2020年1月13日

※超長文です。


さあ、いよいよ2020年1月14日に発売となる拙著『そのま(後略)』。

簡単に申しますと、「企画書を時短かつ効果的につくれる素材本」です。

36個の基本テンプレートと50個のパーツ素材、82個の背景素材が入っています。

素材が入ったCD-ROMを付属していますが、ダウンロードでも入手可能です。

さて。なにから話そうかな。

あ、まずは本書のダイジェスト映像をご覧ください。

ちなみにこの映像に使用した本書収録のキャプチャ画像、881スライドあります(笑)

前付けに掲載されている解説画像も含めれば、1,000枚近くキャプチャしたことになります(泣)


と、まあ、それはどうでもいいのですがいやどうでもよくない!


てことで、本書制作におけるもろもろをテキトーに長~く書いてみますねw


さらば素材集


2012年1月に『コピペで使える! 動くPowerPoint素材集1000』(翔泳社←6刷までスマッシュヒット。この分野ではね)を発刊して以来、4冊の「パワポ素材本」をつくってきました。(うち3冊が台湾と中国で翻訳出版されています)

が、思い起こせばこれまで出版した10冊すべて、「素材をダウンロード」できるようになっているんですよね。言わば「素材ありきの出版」です。

で、この「素材」をつくるのが、下血しつつアル中になるほどたいへんなんですよぉ!


素材集って、「数」を求められるんです。

そして対価としていただける印税は、日常仕事の20分の1くらい(←マジ数字です)。

んじゃ、なぜそんな割に合わないことをしているのか?


3つあります。


1つは、自身のプロモーションのため。紙の本を出版するって、めちゃくちゃ難しいんです。こちらは一切お金を使わず、出版社さんの“賭け”にお応えすることって。売れないと出版社さん、マジでつぶれますから。

そーゆー意味でも、いま紙の本を出版できるということは、僕自身にとって大きな宣伝材料となります。とりわけ、今回は「技術評論社」さんとゆー超ブランド&信頼のある出版社さんですから、僕としては書かせていただいたことに本当に感謝しかありません。

実は、2016年に出版された『まるごと使える! PowerPoint プレゼンデザイン素材集 Z』(技術評論社)で、素材集は最後にしようと思っていたんです。だから「Z」。

でも今回、お世話になっている技術評論社さんからのご依頼ということで、ほんとのほんとに最後の素材集をつくらせていただきました。

かなりわがままを言ったので、出版まで1年以上かかりました。それでもぶつかりあいながら応えてくれた技術評論社さんは、やっぱりすごいな、と思います。

でも、もう素材集はつくりません。こんなおっさんがいつまでも「典型」をバラまいていたら、後進に悪影響を与えてしまうので。びっくりして心臓が止まっちゃうようなものを、若い人にゼロからつくってほしいと思う今日昨日この頃です。


話がどこまでも逸れていきそうなので、2つめ

それはもちろん、みなさまのお役に立ちたいから。

PowerPointって重要なシーンで使われるツールであり、世界中で使われていて、これからも「しっかり伝える」ために必要だと考えます。ま、悪い使い方ばかりが喧伝されてますけどw

でもほんと、「伝わるように」ってことを意識すれば、強力なツールなんですよ。

その「伝わる」ためには、「考える」ことがいちばん大切。

パワポのテクニックとゆーのは、その「考える」ことを具現化するためのみに存在すると思います。テクニックがすごくても、大本に「考え」がなければ無用の長物。チラシの裏に手書きしたほうが伝わるかもしれません。

だけど、本当に考え抜いて伝えたいことがはっきりしていれば、PowerPointは力強い味方になってくれます。そのためには、少しの知識が必要。PowerPointで可能となる「表現」を知っていれば、カンフー映画の相棒くらい心強い味方になってくれるでしょう。

だからこそ、自身で編み出した技が必要になります。

素材のコピペは、あくまでも天井止まり。そこを突き抜ける技を身につけていただきたいので、天井までの素材を提供している所存です。


最後に3つめ

ぶっちゃけ、「紙の本」が好きなんですよねー。

前述した「1つめ」とかぶりますが、紙をパラパラとめくることによって、“インスピレーション”が湧いてくるんですよね。これはアナログならではの特権。

分厚くて重たい紙の辞書を長年使っていたおっさんとしては、本来探していた言葉よりも、その隣近所の言葉が気になったりするわけです。まったく本線を外れていることに興味が湧く。これってデジタルの「おすすめ」ではゼッタイにできないですよね。


そーゆー意味でも、定型の「素材」ってものを、上下前後左右考えて使っていただきたいのです。こちらの意図とは関係なく。


素材集って、確かに便利ですし、作り手としても便利に使っていただきたいですし、確かに「そのまま使える!」のですが、前述したとおり、「考える」ってことと合わせて使っていただきたいな、と。

その「考える」ということを削いでしまう危険性があると感じた以上、本書で素材集はジ・エンドにします。


みなさま

ぜひ本書を、インスピレーションの源としてご利用ください。

もちろん、「そのまま」使っていただいても結構ですし大歓迎です。

ただ、企画書の“中身”は考え抜いて、伝わりやすくしてください。

本書はその「器」として機能します。

器に引っ張られて、中身をよりよくすることが、本書の目的です。









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